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雪の降っている山道を黒猫が走っている。

今はなくなった友達との約束の手紙をその口にくわえたまま。


しばらく幸せな生活を送っていた黒猫だが、外に出ればやはりいじめの標的にされる。



「おい、見ろよ!悪魔の死者がきたぞーっ」

そんなことを言いながら石を投げる子供たち。


しかしそんなことを黒猫は気にしなかった。

絵描きにつけてもらった名前を誇りに思ってたからだ。



「ホーリーナイト」


優しい声。


「ホーリーナイト」


暖かい声。


「ホーリーナイト」


名前を呼ぶ一声にも、やさしさやぬくもりが全て詰め込んであった。



外ではこんなに嫌われる黒猫だったが、黒猫は思っていた。


「俺が生まれ、今生きているのはこの使命を果たすためなんだ。」


彼はひたすら走り続けた。




そして、ついに彼は絵描きの故郷へとたどり着いた。

親友の恋人の家までは後ほんの数キロだ。



彼はボロボロになりながらも懸命に走った。

さらにそんな彼に襲い掛かる罵声や暴力。


・・・ボロボロになっても負けるものか!


そう思った彼はついに恋人の家を見つけた。



しかし、そのとき、黒猫も息絶えてしまった。




黒猫がくわえていた手紙を読んだ恋人は、手紙を読んで涙を流した。



彼女はもう動かない猫の名前にアルファベットを一つ加えた。

ここまでがんばってきた黒猫にふさわしい名前だ。


holy "k"night




彼女は聖なる騎士を埋めてやった。













K -END-
元ネタ:K/BUMP OF CHICKEN
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